令和6年度診療報酬改定で入院時食事療養費が30円増の「670円」に見直しがされましたが、依然食材の高騰が続く中、令和7年4月より更に20円増の「690円」へ増額予定となっております。
増額分「20円」の負担割合を検討中
食事療養費の増額に伴い、増額分「20円」について本人負担と保険給付での負担配分について様々な意見があがっており、厚生労働省は2025年1月26日を期限としてパブリックコメントの募集が開始されました。
また厚生労働省保健局保険課発出の「健康保険及び国民健康保険の食事療養標準負担額及び生活療養標準負担額及び後期高齢者 医療の食事療養標準負担額及び生活療養標準負担額の一部を改正する告示案について(概要)」では、所得状況に合わせて本人負担金に差をつける案がでており、一般所得者は20円増で510円、住民税非課税世帯に属する70歳以上の者であって前年の公的年金収入が80万円以下等であるものは10円増で240円、その他住民税非課税世帯に属する者については据え置きのかたちで増減なしとされております。
今後のスケジュールとしては、パブリックコメント締め切り後、令和7年2月中旬頃に告示、令和7年4月1日から適用される予定となっております。
この改定により、100床の稼働で年間約200万円程度の増収となります。期中改定の内容が固まり次第、現場スタッフへの周知を行い、患者さんへの説明を行える体制を整えましょう。
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