2025年6月より院内掲示と併せてウェブ公開が義務化
- 瀧 智史
- 5月23日
- 読了時間: 2分
2024年3月、厚生労働省は「療担規則・薬担規則及び療担基準に基づく掲示事項等」の改正を行い、令和7年6月1日から施設基準や療養担当規則等による院内掲示事項のウェブサイトへの掲載が義務化されました。
(「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定め る掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医 薬品等」の実施上の留意事項について」の一部改正について 令和6年3月27日より)
改正の目的は患者に対して提供する医療サービスの内容や費用に関する情報を、より分かりやすく・開かれた形で提示することです。これにより患者の理解と信頼を得やすくし、医療の透明性と質の向上を図る狙いがあります。
掲示が必要な5つの項目
(1) 入院基本料に関する事項
入院基本料に係る届出内容の概要(看護要員の対患者割合、看護要員の構成)を
日勤帯、夜勤帯別に掲載。
(2)DPC/PDPS算定病院
DPC/PDPS算定病院である旨を掲載。
(3)地方厚生局長への届出事項に関する事項
基本診療料・特掲診療料の施設基準、入院時食事療養Ⅰ、生活療養Ⅰについて、
届け出た事項と施設基準内で院内掲示が求められる事項に関して掲載。
(4) 明細書の発行状況
医療費の内訳を明記した明細書交付の有無や対応方法の掲載。
(5) 保険外負担の項目と料金
紙おむつ代、理髪代など、実費負担を求める項目は明確に掲載。
これらの項目は厚生労働省の適時調査の「重点的に調査を行う施設基準」に掲載されているほか、事前提出書類としてホームページをプリントアウトしたものの提出を行う必要があります。
掲載漏れのないよう今一度自院の院内掲示・ホームページをご確認ください。
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