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回復期リハビリテーション病棟の対象疾患として「心疾患」が含まれる可能性



令和3年10月1日の入院医療等の調査評価分科会において「高齢者における長期心臓リハビリテーションの有効性」に関する資料が提出されました。



長期の心リハが予後を改善するエビデンスが提示され、150日を超える長期の心リハ施行群で主要血管イベント(心臓死、急性冠症候群、脳梗塞、急性大動脈疾患、心不全入院)や死亡率が低下しています。





また、入院した心不全患者を外来心臓リハビリテーション実施群と通常診療群に分けて予後の追跡調査を行った結果、回復期心リハは心不全再入院を低減することも示されました。



有効性が示される一方で、急性心筋梗塞等の術後患者を対象とした退院後の心臓リハビリテーション実施状況調査によると


対象患者中外来心臓リハ参加者は9%
回復期病院転院した患者は0.3%

これは現在の診療報酬の施設基準において回復期リハビリテーション病棟の対象疾患に心疾患が明記されていないことが原因として考えられます。




令和4年度の診療報酬改定では回復期リハビリテーション病棟の対象疾患として「心疾患」が含まれる可能性が高くなってきました。心臓リハビリテーションを実施している医療機関では受け入れ態勢の整備や、急性期中心とした医療機関との連携が大切になります。


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